今回はちょっと変わったウクレレをご紹介しようと思います。
これです!
パッと見は綺麗な木目のテナーサイズのウクレレなのですが、よーく観ると…。
ペグが8個も!! はい、弦が8本なんです!
普通のウクレレの弦は4本ですね。1弦がラ、2弦がミ、3弦がド、4弦がソの音です。それにプラスして1弦と2弦には同じ音の、音の高さが同じ弦を1本づつ足して、3弦にはオクターブ上の弦、4弦にはオクターブ下の弦をプラスして、全部で8本の弦が張られています。
弾いてみると、キラキラとしたゴージャスな音です!
これを弾きこなせたら素敵でしょうね。
ただ、そこに達するためには数々の難関が…。
まず、きちんとしっかり押さえてしっかり弾かないと、ちゃんと音が出ません。右手も左手もしっかりと弾かないと、綺麗な音にならないんです。そして、やはり単純に弦を押さえる力が、普通のウクレレよりも必要です。特に3弦と4弦にあたる弦は、太さが違う2本なので、余計です…。また、普通のウクレレと同じくらいの太さのネックに、倍の数の弦が張られているため弦と弦との間隔が狭いので、押さえる指の形を気をつけなければ、隣の弦に指の腹が触れてミュートしてしまうんです。また右手も、軽くシャララ〜ンと弾こうとすると、鳴ってない弦があったりして、右手にも意識をしないと、綺麗な音にならないことが多いのです…。
今の自分にはすごくハードルが高いと感じました。同時に今までどれだけ適当に弾いていたのかがよく分かります。そして、当たり前ですが、弦が8本もあるので、チューニングが大変…。同じ音の隣り合わせの弦が数ミリの間隔で張られているので、片側の弦をミュートしながら、もう片側の弦を弾いて音を合わせていく作業を繰り返して行かなければなりません。単純に弦の数が2倍になっただけじゃない!すごく面倒…。
学生の頃、12弦ギターを買った友人が、すぐに手放していたのを思い出しました。その時、理由を聞いたら、「チューニングが面倒だから」って言ってましたっけ。なるほど確かにチューニングが面倒…。気持ちはわかります、今なら…。
要するに、丁寧に付き合わなければならないということのようです。少しずつウクレレに慣れてきて、弾き方が雑になっていた自分には、良い薬になりました!どんなウクレレでも、綺麗な音が出せるようにもっと練習しよっと!